口内炎の治療
口内炎にはいくつか種類がありますが、強い痛みを訴える口内炎には、「アフタ性口内炎」と「ヘルペス性口内炎」の2種類があります。

口内炎という言葉を聞いて、真っ先に思い浮かべるのが白い口内炎ではないでしょうか?これがアフタ性口内炎です。

物理刺激を受けると強い痛みを感じます。辛いもの、酸っぱいもの、しょっぱいものを口にした場合にも、痛みが出ることが多いです。

ヘルペス性口内炎は1〜3歳児にかかりやすいウイルス感染によるもので、一度感染すると潜伏し体調不良の時に再発するのが特徴です。水疱やびらんを形成し、痛みを感じます。


<アフタ性口内炎の原因>
明確な原因は分かっていませんが、体調不良や物理的刺激・ビタミンB群の不足などが一因と言われています。体質により発生しやすさに違いが出ます。

<アフタ性口内炎の治療法>
貼り薬(アフタッチ)
貼るタイプのステロイド剤です。患部にきちんと貼ることができれば、痛みを素早く緩和することができるのが特徴です。口内炎が多数ある場合や、自分で貼る事が困難な部位には不向きです。

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軟膏(オルテクサー)
ステロイド軟膏です。オルテクサーはケナログのジェネリック医薬品です。患部の痛みを和らげる効果があります。口内炎が多数、繰り返しできる場合に向いています。

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レーザーによる消炎
(炭酸ガスレーザー)

患部にレーザーを当てることにより、消炎と治癒の促進を行うことができます。2018年より健康保険が使えるようになりました。

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うがい薬(ネオステリングリーン)
刺激の少ないうがい薬で口の中を清潔にします。痛みを取る効果はありませんが、自然治癒を早めます。軟膏などと一緒に処方することが多いです。

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<ヘルペス性口内炎の原因>

単純ヘルペスウイルスによる感染が主原因ですが、その後の体調不良などにより症状が現れます。

<ヘルペス性口内炎の治療法>
軟膏(ゾビラックス軟膏)
抗ウイルス薬配合の軟膏を用います。アフタ性口内炎で用いる軟膏では改善が期待できません。

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*口内炎は通常1〜2週間で自然治癒します。
2週間経っても改善しない場合には歯科医院で一度診てもらいましょう。